コラム
100年先も新築性能の気密住宅
家を快適な暮らしをする上で重要な断熱性と気密性。
皆さんは気密性についてどこまでご存知ですか?
気密性とは、簡単に説明すると家の隙間を少なくすると住宅性能が向上すると言われています。
詳しくいうと、建物全体の隙間を寄せ集めて、どれくらいの大きさの隙間があるかということです。数値化したものをC値といい、相当隙間面積ともいいます。
この家の隙間を無くしていくことで、室内の空気が漏れにくく、外気温の影響を受けにくくなり、屋内の温度が一定に保たれやすくなります。
また、気密性が低いということは隙間の面積が大きいということなので、良い断熱材を住宅に使用しても断熱材の恩恵を受けきれず、非常に勿体無い家になってしまいます。
こちらの記事では、家の快適な空間をつくる気密性と、新築性能を持続させるポイントとなる建材「Ecoボード」についてご紹介していきます。
気密性が高くなると様々なメリットがあるので、是非最後までご覧ください!
気密性とは
まず、気密性についてご紹介していきます。
冒頭でも少し触れましたが、気密とは家の寄せ集めた隙間のことを指し、隙間が少なくなるほど気密性は上昇し、より快適な空間を実現できます。
室内の温度を一定に保ち、快適に過ごしていく上で断熱性能と気密性は、どちらも欠けてしまっては成り立ちません。
次に、気密性が重要と言われている理由を解説していこうと思います。
気密性が重要な理由
ここまで、気密性は重要とご説明してきました。
何故そこまで気密性は重要だと言われているのでしょうか?
それは、気密性が高いことで得られるメリットがとても多いからです。
それではメリットを確認していきましょう!
・光熱費が安くなる
光熱費が安くなることは、大きなメリットだといえます。
気密性が高いと外気の影響を受けにくくなり、家の温度が一定に保たれるので、冷暖房を使用する頻度が減り光熱費が安くなります。
毎月の電気代を節約できるのは嬉しいポイントですね!
・ヒートショックの予防
ヒートショックは、温かい場所から寒い場所へ移動するなど、温度差が原因で起こります。
主な症状としては、血圧の上昇や下降に伴うめまいや立ちくらみ、更には心筋梗塞などを起こす恐れがありとても危険です。
実は、ヒートショックが原因で浴槽で亡くなる方は、年間約4900人いるとされており、これは警察庁が令和3年度に発表した交通事故による年間死亡者数2634人と比較すると、かなり多いと言えるでしょう。
高断熱・高気密の家であれば、空調設備にもよりますが、家全体の室温が一定に保たれ浴室と部屋や廊下との気温差が小さくなるので、ヒートショックの予防に効果的です。
・有害物質から身を守り、過ごしやすい家に
黄砂やPM2.5などの有害物質や、花粉などが気になってしまう方も多いのではないでしょうか?
家の気密性が低いと、これらの微粒子はその小さな隙間から侵入することになります。
家の隙間を無くしていくことで、家にいる間は花粉症などの症状も軽減され、居心地の良い空間が生まれます。
新築性能が持続する「Ecoボード」の気密性
ここからは「Ecoボード」の気密性についてご紹介していきます。
Ecoボードとは、高断熱・高気密を兼ね備え、木の繊維から作り出された自然由来の環境に優しい断熱材です。
自然の素材から作り出されているEcoボードですが、気密性を持続する性能はとても高く、それにはある秘密があります。
その秘密とは、施工時に気密テープを使用していないことです。
通常の住宅には、家の隙間を埋めるために、気密テープというテープを貼ります。
気密テープは熱による劣化や結露の影響により、10年・20年後には接着部分が剥がれてしまい、新築時にはなかった隙間が発生してしまうので、残念ながら新築時の性能が持続しません。
Ecoボードは4面が凹凸加工となっているので、気密テープを使用せずに気密性を確保し、断熱性能の経年劣化までも抑えることができます。
また、Ecoボードはメンテナンス性にも長けており、傷んだ箇所を部分的に修復することが可能で、修復後も新築時に近い性能を維持し続けることを可能にしました。
同じ断熱材を使用したドイツの住宅は、90年後も新築性能を持続できていることが確認されており、このEcoボードを使用し、私たちは100年性能が持続する家づくりを本気で目指していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は気密性と高断熱・高気密の断熱材「Ecoボード」についてご紹介してきました。
家にとって気密性がとても大切であるとお分かりいただけたと思います。
こちらの記事が、皆さんの理想とする家づくりの参考になれば幸いです。
また、「Ecoボード」の断熱性能について解説した記事もありますので、宜しければ是非そちらの記事もご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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