木学の家とモルタル壁

皆さんは家づくりを考えたとき、外壁についてどのような考えをお持ちですか?性能、見た目、コストなど、こだわりたい部分は人それぞれ異なりますし、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

現在の住宅はコストパフォーマンス重視の窯業系サイディングが多く採用され、様々なデザインや性能を持つ製品があります。これとは別に、モルタル仕上げの外壁があります。モルタル仕上げの外壁はシックな見た目の中にも、柔らかな表情を映し出すことで、多彩な楽しみ方ができる建材です。

しかし、窯業系サイディングのシェアが伸びているのに対し、モルタル仕上げの家は昔と比べて少なくなってきています。

なぜ、モルタル仕上げの家をあまり見掛けないのでしょうか?

それはきっと、モルタルの特徴を知り、その魅力に気付いた人がまだまだ少ないからだと思います。

今回はモルタル仕上げの外壁に興味をお持ちの方や、どの外壁を採用しようか迷っている方に向けて、モルタルのメリット・デメリット、そしてそのデメリットを覆す「木学の家版・モルタル仕上げの魅力」について詳しく解説していこうと思います。

本記事は皆さんの家づくりの悩みにきっと役立つはずです。ぜひ最後までご覧ください!

モルタルの特性

まず、モルタルについて詳しく解説していきます。

モルタルはセメントと砂に水を加えて混ぜ、練り上げられた建築材料です。

皆さんがよく目にするコンクリートと比較した場合、モルタルは砂利を含まないために比較的高価な建材ですが、仕上がりもなめらかで美しくなります。

使用する材料や配合に応じて種類も豊富であり、強度や耐火性、透湿効果を持つものなど、様々なタイプが存在します。

用途や状況に応じて配合を変え、様々な場面に適応できるモルタルはとても柔軟性の高い建材と言えるでしょう。

・モルタル仕上げの外壁をオススメする理由

モルタル仕上げとは、その名の通り家の外壁をモルタルで仕上げていく方法です。

工法にも様々な種類があり、左官で仕上げたもの、モルタルで仕上げた表面に塗料を吹き付け、凹凸を演出する工法などもあります。

また、モルタル仕上げはグレーの一色だけではなく、色を変えることも可能です。

表面の質感、配色、模様を自在に選択できるモルタル仕上げは、和風から洋風の住宅まで馴染むオリジナリティ溢れる外壁と言えるでしょう。

モルタル仕上げのメリット

次に、モルタル仕上げのメリットを見ていきましょう。

まず、モルタル仕上げの外壁を採用することで、得られる大きなメリットは3つあります。

①豊富なデザイン

モルタル仕上げはここまでご紹介してきた通り、豊富なデザインが可能です。

吹き付けで質感を変え、表面に重厚感を持たせることもできますし、コテを使ってシンプルに仕上げることも可能です。

特に左官屋さんがコテを使って仕上げると、モルタルらしいシンプルさに、コテむらによるアクセントが加わり、唯一無二の見た目になります。

熟練の職人が全て手作業で仕上げるこちらの工法は、あえてコテむらを残すことで、日の光が当たった際に、外壁が様々な表情を見せてくれます。

工法一つで大きく印象が変化するモルタル仕上げは、皆さんのイメージを細部にまで行き渡らせることのできる、理想の外装と言えるのではないでしょうか。

②施工の柔軟性

モルタル仕上げは施工の柔軟性も高く、様々な場面に対応できる建材です。

施工時にも必要な分をその場で用意することができ、ロスも少なく環境に優しい建材です。

また、モルタルは固まる前までペースト状ですので、サイディングとは異なり施工前に家の形状に合わせ、カットする必要がありません。曲面や特殊な形状の住宅など柔軟に対応することが可能で、とても施工性が高いと言えるでしょう。

③耐久面

モルタルの外壁はとても強固で耐久性に優れていることが特徴です。

他にも、モルタルは耐火性に優れており、燃えにくいことで知られています。仕上げの処理やモルタルの配合によって、耐水性を持たせたり汚れにくくすることも可能です。

モルタル仕上げのデメリット

モルタル仕上げにはデメリットもあります。こちらも大きく分けて3つあるので、順に見ていきましょう。

①クラック(ひび割れ)

モルタルは衝撃やキズに強い半面、性質上「クラック」というひび割れを起こす可能性があります。

定期的にメンテナンスを施さないと、その亀裂から雨水の侵入を許してしまうので、注意が必要です。

原因は経年劣化によるものや過度の乾燥など様々で、点検を怠り補修を行わない場合、建物の腐食に繋がってしまうケースもあります。

②汚れが付きやすい

モルタル外壁は表面の仕上げ方法によっては、汚れが付きやすくなる場合があります。

リシンやスタッコ仕上げは外壁の表面にザラザラとした凹凸ができるために、汚れが溜まりやすくなってしまいます。

しかし、汚れやすいと言っても構造上に全く問題はありません。

その汚れも経年美と捉えて楽しむこともできます。もちろん汚れを落とす、表面を塗り直すなどのメンテナンスを施すことで、外壁を綺麗にすることも可能です。

③施工の期間が長い

モルタルは作業工程が段階的に分かれています。

モルタルが乾ききるまでは塗装など次の工程に移れないため、工事期間が長くなってしまうことが特徴です。

外壁仕上げはモルタルがオススメ!

ここまでモルタル外壁のメリット・デメリットをご紹介してきました。

これらのことを踏まえた上で、モルタル仕上げの外壁はとてもオススメできるものと考えます。

コストや工期の長さ、熟練した職人さんの手作業が必要となりますが、キチンと施工すれば皆さんの満足する外壁が仕上がるでしょう。

重厚感、統一感、多彩な表情、モルタルの表現の仕方は無限大です。

そして、私たちが手掛ける「木学の家」は、モルタル仕上げとの相性が良く、欠点を補えるので最大限に楽しむことができます。

木学の家とモルタル仕上げの相性

木学の家がモルタル外壁と相性が良いのは、木繊維断熱材「Ecoボード」を採用しているからです。

住宅寿命、暮らしやすさ、健康面など、全てにおいて「透湿性」が重要になります。

透湿性は室内の水分が移動するために最も重要な性能で、もし透湿性が低いと水分は逃げ場を失い滞留してしまいます。その水分は結露へと変わり、壁内でカビやダニの発生を許し、健康被害だけでなく住宅の腐食も招いてしまいます。

私たちは皆さんにお届けできる「透湿する外皮」を求め、そして出会った「水蒸気の移動を妨げない断熱材」がEcoボードなのです。

透湿性について詳しく書かれたコラムはこちら!

・Ecoボードとは?

Ecoボードはドイツ生まれの木繊維断熱材です。

こちらの断熱材は高い透湿性能を有するだけではなく、断熱、気密、遮熱性能など総合的に高性能な断熱材です。また、自然素材である木材から作り出されているので、燃えても有毒ガスを発生させず、廃棄時にも土に還り、環境に優しい建材と言えます。

Ecoボードを使用した住宅は、その高い透湿性から壁内に結露を起こすことはなく、劣化しにくい特性を持ちます。

家の呼吸を妨げない建材で住宅寿命も増加し、長く住まうことのできるマイホームを支える断熱材。

それが、Ecoボードなのです。

Ecoボードについて詳しく解説した記事はこちら!

・モルタル仕上げとEcoボードの相性

最後に、先述したEcoボードとモルタル仕上げの相性について解説していきます。

木学の家では、透湿性能を重視した特別な「透湿モルタル」を採用しています。

透湿モルタルは断熱材Ecoボードと相互性があり、呼吸を妨げない家を実現しました。

最大の特徴としては、Ecoボードに直接モルタルを施工することでしょう。Ecoボードの性質上、壁内に通気層を設ける必要がないので、胴縁がいらなくなります。

このようにシンプルな作りを実現した木学の家は、モルタルの欠点でもある施工工程の複雑さを簡略化し、コストダウンに繋げています。

また、実際に透湿モルタル外壁を採用した木学の家は、新築から10年経ってもきれいな状態を保ち、メンテナンスの塗装を施す必要がありません。これはモルタルの原料となっている骨材の形状に秘密があります。

このモルタルは職人さんによって正しく処理が施されると、クラックも起きにくいので、木学の家のモルタル外壁は、デメリットをカバーできる頼もしい建材と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はモルタル仕上げの外壁に興味をお持ちの方や、外壁に迷っている方に向けて、モルタルのメリット・デメリット、木学の家のモルタル外壁の魅力をお伝えしてきました。

外壁は様々なデザインがある中で、性能や見た目など迷ってしまう方が多いと思います。

今回の記事が、皆さんの外壁選びの参考になりますことを願っております。

最後までご覧いただきありがとうございました。

お問い合わせ

「木学の家をもっと知りたい」「施工できる工務店について知りたい」など、木学の家に関するお問い合わせはこちらからどうぞ。

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

048-291-0666

(10:00~18:00 定休日:土・祝日)